225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

投資において聖杯は存在する?裏技的な必勝法を追求するロマン

投資の世界に、「聖杯」と呼ばれる必勝法は存在するのだろうか?人によって必勝法の定義はまちまちなので、一概には言えないかもしれない。少なくとも、将棋で例えると、初級者でも覚えるだけ有段者に勝てるようになる必勝戦法のようなものは存在しないと断言できる。過去の経験だと、儲かる話ほど親しい友人伝いに情報はすばやく伝達する。もし、そんな夢のような聖杯があるなら、とっくの昔に私の耳にも入ってきているはずだ。

必勝法に近いものとしては、業者のシステムの不備を突く「裏技」と呼ばれるものが存在する。一例としては、レイテンシー(遅延)トレードがある。簡単に説明すると、FXでレート配信がほんの一瞬遅い業者を見つけて、未来のレートに基づいて注文を入れる手法である。確かに儲かるが、銀行から一番早いレートを入手するためのシステム投資が嵩むうえに、配信の遅い業者に対策をされてしまうと突然通用しなくなってしまうリスクがある。

過去には、裏技を買わないかというオファーを受けたことも何度かある。最もシンプルだったのは、2つのFX業者に口座を開設して両建てするというもの。同じ口座で実践するとすぐに口座凍結される、つまり投資家がほぼ確実に儲かる=業者が損するからだという。世の中には、裏技の研究や開発に入れ込んでいる人が意外に多い。裏技の開発だけで食っているわけではないだろうが、裏技を追求することにはそれだけロマンがあるのだろう。

今でも通用するホンモノの裏技には、当然ながら高値が付く。逆に、すでに業者に対策されて通用しなくなった過去の裏技については、タダ同然で手に入ることもある。裏技としてはすでに価値はないが、当時儲かったロジックや手法を知ることで、業者のシステム構成やネットワークの欠陥など、外からはわからないことが見えてくる。裏技を開発している人によると、過去の裏技がヒントになって、新しい裏技のアイデアが生まれるケースも多いという。