225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

安全策をとりつつ利益を伸ばす、これがオプションの効果

本日は5月限オプションのSQ(特別清算指数)算出日。市場推計値によると、SQは21451円91銭とのこと。2日前に両建てにして持ち越したポジションは、本日夕方にはSQ値によって清算され、証券会社から約定通知が届く。両建てによって「最大損失0円、最大利益50万円」のポジションになっていたが、最終的に利益は42万3000円(手数料別)になる見込み。最初に5P21875購入に投じた資金は10万円だったので、上出来すぎる投資効率となった。

■両建てにしなければ利益は10万円少なかった

両建てにせずに、最初に建てた5P21875だけを持ち越していたとすれば、SQ清算による受け取りは42万3000円と同額だが、最初に支払ったプレミアム10万円を差し引くと利益は32万3000円。つまり、追加で5P21375を売って受け取ったプレミアム10万円が、そっくり利益の上乗せになった。

5月8日の寄りでシンセティック(合成)ポジションにして5P21875を利益確定していたとすれば、理論値で計算して24万5000円の利益だったので、その額から見ても7割も利益を増額できた。

5P21375を売ったのは、支払ったプレミアム分を先に回収して負けをなくすという「安全策」の意味が強かったものの、結果として利益を伸ばすことに成功した。今回は運がよかったからであり、毎回そうなるとは限らないが、損する可能性を極力排除しながらも、さらに利益を伸ばせるポジションを組めるのがオプションの強みである。

■追加で5P21375を売った理由

5月8日に5P21375を100円で売った時、権利行使価格がもう一つ上の5P21500なら130円で売ることができた。もし、5P21500を売っていたとしたら、「最少利益3万円、最大利益40万5000円」のポジションになっていたところ。このポジションなら、最悪のケース(SQが21875円以上で着地)でも3万円の利益になる。しかし、私は5P21500ではなく、5P21375を100円で売った。

先ほど触れたように、5月8日に5P21875をシンセティックポジションにして利益を確定していたとすれば24万5000円の利益になっていた。その利益を見逃して、「最少利益3万円、最大利益40万5000円」のポジションに変更するということは、「利益が21万5000円減るリスクを負って、利益が16万円増える可能性に賭ける」ということになってしまう。利益が16万円増える確率が極めて高いのならチャレンジする価値はあるが、私は「分が悪い賭け」と感じた。(※単純な計算ミスがありましたので、数字を一部修正いたしました。2019年5月11日

5P21375を100円で売れば、「最大損失0円、最大利益50万円」のポジションなので、「利益が24万5000円減るリスクを負って、利益が25万5000円増える可能性に賭ける」となる。私は、SQまでにさらに日経平均が下がる確率の方が若干高いと判断していたので、これなら勝ち目は充分にあると考えたのである。