225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

225オプションをやる理由は簡単!「もっと儲けたいから」

私は今、225オプションに力を入れている。「株で儲けた」と言ったところで、投資をやっていない人からは「運がよかっただけでしょ」と思われるのが関の山。しかし、「225オプションで儲けた」と言えば、「それは凄い!(よくわからないけど)」と一目置かれる可能性が高いから。もちろん、これは冗談。私がオプションをやる理由はシンプルで、もっともっと儲けたいからに他ならない。オプションはそれだけの可能性を秘めている。

■なぜ「225オプション」は魅力的なのか

オプションに関する知識がほとんどなかった頃は、市場が不安定な時に保有株の値下がりをヘッジする「掛け捨て保険」でプットオプションを買う程度だった。たとえば、2016年6月23日のイギリス国民投票、2016年11月8日のアメリカ大統領選挙の直前や、2017年4月から5月にかけて北朝鮮情勢が緊迫した時などにプットを買っていた。ヘッジをかけることで本命銘柄を安心してホールドでき、その後の上げ相場で儲けることができた。平常心を保てたことだけでも、プットに払った保険料は充分にペイしたと思っている。

しかしながら、最近になって本気でオプションの勉強を始めてみると、当時の私のやり方がいかに稚拙だったかを痛感した。掛け捨て保険であるにしても、売りを上手に組み合わせれば、ヘッジコストをほぼゼロに抑えることも可能だった。その方法はヘッジだけでなく、積極的にトレンドを取りに行く際にも応用できる考え方であり、オプションは基本さえ習得できていれば、いろいろな武器を自由自在に作ることができる。昨日の記事でも紹介した、225先物とオプションの関係を示す方程式が理解できると、オプションを活用しないのは儲けるチャンスをみすみす放棄する行為とさえ思えてくる。

私は取引回数を増やして月ベースでコンスタントに収益を上げるシステムトレードを目指している。オプションはシステムトレードとも相性がいい思う。オプションの理論価格を算出するブラック・ショールズ方程式はちんぷんかんぷんであるが、オプション自体が確率や期待値に基づいて人工的に作られた金融商品だということは理解できる。オプションのリスクパラメータであるグリークスやボラティリティは、すべて数字で表される。統計学や確率でロジックを組立てるシステムトレードとは、本質的部分で通じているのではないだろうか。

■225先物やオプションの研究は遅れている

システムトレードを勉強する過程で、FXの自動売買についても身銭を切っていろいろ試してみた。FXは、MT4という優れたプラットフォームのおかげで、インジケータやEA(エキスパート・アドバイザ)を使った自動売買が盛んに行われている。EAを使えば、こんなことをトリガーにする売買ルールでも組み込めるのか、と大いに刺激になった。システムトレードの研究や検証が一番進んでいる投資は、間違いなくFXだと思う。

海外のFX業者では、日経225をCFDの形で取引ができる。FX用に開発されたインジケータを日経225CFDのチャートに適用して、チャート上に表示される売買サインをもとに、日本の証券会社で225先物を取引できるのではと考えたことがある。実際に調べてみると、日経225CFDの歴史は浅く、バックテスト用の過去データの入手が難しいことがわかった。大阪取引所のヒストリカルデータでは、価格の連続性に問題がある。つい8年ほど前まではニューヨーク市場が開く前に取引が終了しており、東京市場の寄付きで毎日のように大きなギャップアップやギャップダウンが発生して、まともなチャート分析ができない。

そのような事情もあり、225先物システムトレードとしては、毎日寄付きで225先物の成行注文を出し、その日の大引けで反対決済する「寄り引けシステム」が今でも根強い人気を保っている。寄り引きシステムは、日中の四本値データさえあれば簡単にバックテストでき、同じロジックなら誰でも同じ結果になるなどのメリットもあるが、個人的にはシステムトレードとしては発展途上の形だと思っている。225先物を使ったシステムトレードの決定版は、まだ登場していないというイメージだ。まして、225オプションを使ったシステムトレードとなると、一般の投資家にはほとんど知られていない。この分野の研究は、FXに比べてるとかなり遅れていると感じる。

ボラティリティをトリガーにしたトレードに大きなチャンス

オプションの最大の特徴は、価格を決める要因として、原資産(日経平均)の値動きだけでなく、ボラティリティや残存期間などグリークスの数字が複雑に絡まっていること。特に、ボラティリティの影響は大きく、オプション取引は「ボラティリティトレード」と表現されることもある。オプション上級者の話を聞くと、ボラティリティやグリークスの数字で売買タイミングを決めていて、日経平均のチャートはあえて見ないことも多いのだという。株やFXとは明らかに違った世界であることがわかる。

投資家の間では「恐怖指数」で知られるVIX指数は、アメリカのS&P500短期オプションのボラティリティ平均値を期待値として算出したもので、目先の価格変動リスクの大きさを表す。ダウとVIXを同じチャートに表示すると、きれいに逆相関になっており、VIXを判断材料として売買する大口投資家も少なくない。VIXの他にも、シカゴ・オプション取引所(CBOE)はSKEW指数なるものを公表している。オプションから算出される価格変動リスクの分布は、正規分布に比べて端(テール)が大きくなる。この指数は、その歪み(SKEW)を指数化したもの。株価暴落のテールリスクを示すため、「ブラックスワン指数」とも呼ばれている。要するに、株式市場全体の不安感は短期オプションのボラティリティの数字に凝縮されるということである。

ボラティリティを見て売買タイミングを決めるという先ほどのオプション上級者の言葉は、とても理に適っている。ならば、オプションのボラティリティをトリガーにして、225先物日経平均との連動性が高い個別株のシステムトレードはできないだろうか。日本にも225オプションのボラティリティから算出された「日経VI指数」がある。一部の投資家の間では、日本版VIXとも呼ばれ注目度も高まってきている。実は、日経VIを225オプションや先物の売買にどう活用できるかを研究中だ。まだ内容は公表できないが、テスト売買の結果などは、順次ブログでも掲載していきたい。