225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

FXや証券会社の海外口座を利用するデメリットは?税制の違いにも注意しよう

海外業者は経営実態が見えにくいので、どの業者を選んだらいいのか悩むことになる。IB証券などアメリカに本社がある証券会社なら安心できるが、FX業者は本社がライセンスの取得しやすいタックスヘイブンに置かれているケースも多い。他社からMT4などのシステムを借りて独自ブランド名のサービスを展開する「ホワイトラベル」方式なら、少ない初期投資で開業が可能なので、必ずしも大資本の会社が運営主体とは限らない。

FX業者は、リクイディティプロバイダー(LP)と呼ばれる銀行と契約をしている。注文をそっくりLPに流すことをNDD方式という。NDD方式では、FX業者の利益はスプレッド分だけなので、どうしてもスプレッドの幅は広くなる。LPに一部しか流さないDD方式なら、スプレッドは狭くなるものの、ロットが大きくなると約定拒否が多くなる。NDD方式とDD方式、どちらが絶対有利というわけではないが、どの方式の業者を選ぶかは投資家の判断に委ねられる。

海外口座で一番心配なのは、利益をスムーズに出金できるかだろう。全額を出金しようとすると拒否されたり、口座を凍結されたりしたというクチコミはネットでよく見かける。特にDD方式の業者は、顧客の注文を一部「呑んで」いるので、顧客の利益=業者の損失という構図が成り立っている。勝ち逃げしようとする顧客を快く思わないのだろう。出金する場合は、種銭は口座に残して、取引を続ける意思を示した方がいいのかもしれない。

海外口座は、税制が根本的に異なるので注意が必要だ。国内口座は申告分離課税になるが、海外口座の利益は雑所得として総合課税扱いになる。国内口座との損益通算や、次年度以降への損失の繰越しができない。投資以外にどれだけ所得があるかにもよるが、利益が大きくなると海外口座の方が税率は高くなる。利益が安定して出るようになれば、法人化して法人名義で海外口座を運用するのも一考の価値がある。