ネットビジネスやクラウドファンディングで投資の種銭を作る方法

投資では運用資金が多い方が明らかに有利だ。まとまった金額を最初から投入できるのが理想だが、投資で儲けるスキルと大金を運用できるスキルは必ずしも一致しない。あるFXトレーダーによると、ストレスなく損切りできる額で、投資家としての「器」がわかるという。損失を10万円しか許容できないなら、その10倍の100万円が適した資金量という具合だ。FXと他の投資では事情も異なるだろうけど、面白い考え方だと感心した。

種銭を作るために、リスク限定のハイリスク取引を勧める人もいるが、個人的には同意しがたい。海外FX業者なら、口座残高がマイナスになってもゼロにリセットしてくれる「ゼロカット」を採用しているところがある。そのような業者で使うことを想定した、逆マーチンゲールのEAがあるらしい。ゼロカットになればさらに少額を入金、何度か繰り返すうちに連勝続きで資金が一気に10倍になると説明されていたが、とても機能するとは思えなかった。

本業だけで投資資金がなかなか貯まらない人は、ネットビジネスを検討してみてはどうだろうか。FXの経験があるなら、海外FX業者のIB（紹介ブローカー）になる手もある。紹介した人が口座開設してFXを開始すると、その取引ロット数に応じて報酬がもらえる。取引業者を指定される「口座縛り」があるサービスは、IB制度が利用されている。ただ、国内で登録されていない海外業者を紹介することになるので、注意すべき点もある。

クラウドファンディングを使って資金を集めるのはアリだと思う。クラウドファンディングは、「寄付型」、「購入型」、「投資型」の3つに大きく分類できる。大前提は、製品やサービスをリワードとして提供する「購入型」にすること。投資目的の資金集めはダメなのでは、と思うかもしれないが、そこはアイデア次第である。出資金に応じて金銭的リターンを提供する「投資型」だと、審査が厳しい上に成功しても金融庁から監査が入る可能性が高い。