225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

好奇心だけでS&P500のショートストラングルを取引してしまった話

私が1995年にインターネットを開始して、まずハマったのはニュースグループだった。最近ネットを始めた人にはなじみのない言葉になってしまったが、簡単に表現すると巨大な掲示板のようなもの。特に面白かったのは、儲け話の宣伝を自由に書き込めるグループだ。その中で、アメリカの株式市場を対象にした裏技的投資を紹介した投稿を偶然見つけた。送られてきた英語の資料には、勝率が極めて高く必勝法とも思える投資手法が書かれていた。

今読めば、「なんだ、S&P500指数オプションのショートストラングルか」と見向きもしなかったかもしれないが、オプションという言葉に初めて触れた私は、書店に走りオプションの入門書を買った。ちなみに、その時に購入した入門書では、「ショートストラングル」ではなく、「トップストラングル」という用語が使われていた。新しい世界を知った私は、好奇心を抑えきれず、得体も知れないアメリカのブローカーに海外送金してしまったのだった。

その投資の結果はどうなったか?めったにないと説明されていたSQ前の損切りがいきなり発生して、「あるあるある」という典型的な展開になってしまった。解約後に資金は無事に戻ってきたが、現地の証券会社に口座を開設したわけではなく、どう考えても危険な投資だった。ブローカーに資金を預けるリスクが気にならないほど高揚していたのだろう。今でもこの時の行動を後悔はしていない。

オプションに興味を持ったのなら、なぜ国内の証券会社で取引しなかったんだ、と突っ込まれるかもしれない。当時、日経225オプションの取引は開始されていたが、今と違って敷居が驚くほど高かった。その時の入門書の中に、某証券会社のオプション取引口座開設基準として、買いなら預け入れ資産2000万円、売りに至っては5000万円必要と書かれている。今はネット証券だと、預け入れ資産30万円程度でも比較的簡単に先物オプション取引口座の開設が認められる。