225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

個人投資家でもアルゴリズム取引を利用できるに時代に

アルゴリズム取引とは、株価や出来高などをトリガーにして決められたルール(アルゴリズム)によって自動的に売買を繰り返す取引のことを指す。2010年に東証で導入された「アローヘッド」によって可能になったHFT(高頻度取引)が利用される。機関投資家などが株価への影響を最小限にして大量の株式を売買することを目的にしているが、瞬時に板を出したり消したりすることから、デイトレードを行う個人投資家からは敵対視されがちである。

本格的なアルゴリズム取引を行うためには高度なシステム開発が必要で、その点ではどうしても個人投資家は不利だった。最近になって、個人投資家でもアルゴリズム取引に近い発注ができるツールを提供する証券会社も登場している。楽天証券が2018年10月にリリースした「マーケットスピードⅡ」は、FXの世界では一般的なトレーリングストップやイフダンOCOなどに加え、全部で5種類の「アルゴ注文」に対応しているのが特徴だ。

アイスバーグ注文」は、一つの注文を小分けして板に出してくれる発注方法。大きな買い注文を出してしまうと、指値の数ティック上に買いが集まって自分の注文が約定しにくくなるが、この注文方法だと他の人からは大きな注文に見えない。「スナイパー注文」は、自分の注文を一切出さずに、指値の気配が表示されるまで待機し、表示されると同時に発注する。一部しか約定しなくても残りの注文は消えるので、HFTに近い取引ができる。

マーケットスピードⅡは、現時点では株式の売買にしか対応していないが、いずれは225先物やオプションにも対応予定という。もっとも、225先物では充分な流動性があるので、上記2つのように自分の注文を隠す必要性はほとんどないかもしれない。225オプションでは、有効活用できそうなので個人的には大いに期待している。なお、4月10日開催のマーケットスピードⅡ活用術セミナーに参加するので、新しい発見があれば補足したい。