225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

AI(人工知能)搭載をうたったEAやツールが氾濫、AIは個人投資家の武器になるか

最近、AI搭載をうたった自動売買ツールやサインツールが数多く登場している。人工知能の統一的な定義が確立されてないのをいいことに、何にでもAIをつけるのが流行のようだ。AIの学習機能は、将棋や囲碁など勝敗が決するゲームで最も威力を発揮する。下手な手を指すと形勢が悪くなるので、今指した手が悪手だったと「答え合わせ」できる。個人的には、AIを投資に応用するには、まだ時間がかかると思う。相場には正解がないからだ。

サクソバンク証券が主催するVIX関連のウェブセミナーを視聴した。講師は、近年VIXの振れ幅が縮小気味なのは、AIが要因の一つという持論を披瀝した。ニューヨークダウはリーマンショックから回復後、おおむね2012年頃から綺麗な上昇トレンドを描いている。VIXが一時的に上昇した局面もあるが、AIはそれを絶好の押し目と捉えて買いに回ったので、VIXは短期間で落ち着きを取り戻し株式相場は長期の上昇トレンドを形成したというのだ。

先日、東証IRフェアに参加すると、有望銘柄をスクリーニングするAIツールを提供している企業を見つけた。期間限定で公開されている動画を視聴すると、興味深いことがいくつもわかった。同社が提供しているAIツールは、高い確率で株価の将来の値動きを「予報」できるのがウリだ。それは「予想」や「予測」ではないという。現時点での最善手を考えるようなイメージで、決して過去の値動きのパターンを分析したものではないらしい。

投資分野へのAI活用といっても、様々なアプローチ手法があり、多くのベンチャー企業がAI開発にしのぎを削っている。案外近い将来に、個人投資家でも手軽に利用できるAI投資ツールが登場するかもしれない。ただ、近年の上昇相場だけを学習させている可能性があるので、正直不安な面もある。これから本格的な下落トレンドが訪れた時に、AIがどのような判断をするのかを楽しみに見守っていきたい。