225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

ロバート・キヨサキも認めるオプションの売り、世界三大利殖は誰が言い始めたのか?

サヤ取り、サヤすべり取り、オプションの売りの3つは、「世界三大利殖」と言われている。これら3つが三大利殖と表現されることには何ら異論はない。誰がいつ頃から言い始めたのだろうと出典を調べてみたが、意外にもハッキリしない。一般的な投資家の認識としては、サヤすべり取りは認知度が低く、オプションの売りは難易度が高いと思われていることから、サヤ取りの優秀性をアピールしたいセミナー業者が言い始めたのではないかという説もある。

サヤ取りは、複数の銘柄間に生じた価格差を利益に変える手法で、アービトラージとも呼ばれる。ジョージ・ソロスが無名時代にサヤ取りで資産の基盤を築いたのは有名な話だ。株式市場では、日経225先物TOPIX先物のNT倍率を基準にしたサヤ取りや、過去の値動きに相関性が高い個別銘柄間のサヤ取りなどが盛んに行われている。最近では、複数の取引所での価格差を狙った仮想通貨のアービトラージを行う投資家も多い。

サヤすべり取りは、先物取引において時間の経過とともに価格が下がる性質を利用するもの。小豆などの商品先物取引が盛んだった頃は、期先の価格が期近よりも高くなる商品が多かったので、プロ投資家の間ではよく知られた手法だった。VIX先物の期先を売る、あるいは行使価格10のVIXコールオプション期先を売る手法は、サヤすべり取りと表現できるだろう。VIXは価格変動の期待値を表すものなので、平時なら残存期間の長い期先の方が高くなるからだ。

オプションの売りは、ロバート・キヨサキが著書の中で「お金持ちが行う投資術の一つ」と紹介している。いわゆる「ネイキッド(裸売り)」はハイリスクであることは否めないが、投資としてオプションが優れている点は、買いと組み合わせることで投資家自身がリスクを管理しつつ、高い勝率を狙えることである。一例をあげると、クレジットスプレッドなら三大利殖の要素を兼ね備えており、文字通り「利殖」という目的に合致する手堅い投資も可能になる。