225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

オプションやゴールドなどの暴落対策がメンタルコントロールになる

株式投資を20年近く続けてきてようやくわかったのは、暴落への対応策がメンタルを安定させるということだ。一番簡単な方法としては、証券口座に常に一定以上のキャッシュを保有しておくこと。暴落時の保険として、日経225のプットオプションや、証券コード1552のETF「VIX短期先物指数」を買っておく手もある。リスクヘッジにはコストがかかるので、保有する資産総額に対して何をどれだけ買うのが適当かを試算する必要がある。

1552とは、「恐怖指数」として知られるS&P500 ボラティリティインデックス(VIX)と連動するETFで、限月の異なるVIX先物を組み合わせて、常に一定の残存期間になるように設計されている。端折って説明すると、VIX先物の第2限月を買って、SQが近づくと翌限月ロールオーバーを繰り返す。平時のVIX先物は、第2限月の方が高くなる「順ザヤ」なので、その割合だけ減価する仕組み。保有する期間に何もなければ、価格は下落する。

1552は「VIX連動ETF」であるが、VIX指数そのものではなく、同様の手法で作られたアメリカのETNであるVXXBの価格に連動する。VXXBは、2019年1月30日で満期を迎えたVXXの後継銘柄として設計されたETNで、仕組みはVXXとほとんど同じ。VXX廃止後はスムーズにVXXBへの乗り換えが行われ、VXXBオプションの取引も盛んになっている。VXXBでも暴落への対策になるが、オプション活用でさらにヘッジ手法のバリエーションが増える。

暴落への対策として考えておきたいのが金(ゴールド)である。2015年5月に上場した「ゴールドスポット100」は、長期保有可能なETFのような商品だ。魅力的に感じたが、商品先物の担当営業マンは、スポット100は先物との裁定取引ができないので、何か起きた時に金価格とちゃんと連動するか不安な面がある、持ちっぱにするなら普通に金先物の期先を買って、半年ごとにロールオーバーした方がいいのではないか、とアドバイスしてくれた。