225オプションで億トレーダー(仮)になる目論見書

オプションの投資手法を学んで、億トレーダー(仮)を目指そう!

システムトレードは歪んだコインを探すゲーム、確率の偏りが儲けに変わる

システムトレードとは、機械的に売買する投資法のこと。ウィキペディアでは、「投資を行う際に裁量を排し一定売買ルールに従って売買を行う方法を指す和製英語」と解説されている。システムという言葉からは、ソフトウェアに行わせる自動売買をイメージする人も多いかもしれない。システムトレードは必ずしも自動売買ではないが、売買タイミングの判定や過去検証のためにPCやソフトウェアが必要になるので、ITを活用した投資法であることは間違いない。

どんな売買ルールを採用するかを決めるための最大の要素は期待値である。リスク・リワード比率と勝率がわかれば、トレード1回あたりの利益期待値が算出できる。期待値がプラスになることがわかれば、後は同じルールで取引回数を重ねればいい。発注の自動化が可能ならば、システムトレードのメリットはさらに大きくなる。取引回数が多くなって複利運用がやりやすくなるし、感情に左右されないので資金管理さえしっかりしておけば破産する確率も低い。

ただし、期待値がプラスになる売買ルールを見つけるのは簡単なことではない。相場の値動きはよくランダムウォークと表現される。任意のタイミングで無作為に売買すると、手数料を勘案しなければ勝率は50%、つまり収支はトントンになると考えられている。システムトレードで儲けるには、期待値がプラスになる売買ルールを自分のものとして身につけられるかどうかにかかっていると言っても過言ではないだろう。

仮に勝率60%の売買ルールが見つかったとしても、「欠陥のないコインを100回トスしてたまたま表が60回出ただけ」なのか、「コインが歪んでいて何回トスしても60%の割合で表が出る」のかを冷静に、かつ科学的に見極めないといけない。歪んでいて毎回ほぼ60%の割合で表が出るコインが見つかればしめたものである。表が出る方に賭け続ければ、大きな利益が期待できる。システムトレードは、いわば歪んだコインを探すゲームだと表現できる。